ドレステリアは正直ビミョーなんです。
なにがビミョーって、たぶんだけど、バイヤーさんが複数人いて、意思の疎通が取られていないというか、てんでバラバラに世界中から集めてきましたみたいな、そういう感じの洋服が並んでいるところがビミョーなんです。だってドレステリアと名乗っているわけだから、意思疎通をはかり、いくらかは統一しないと。ちょっと想像してみて。店に入りました。洋服が並んでいます。センスが、ばらんばらんです。目が回りませんか？ 人によっては「あっ、これいい」とか言って、たまたま好みの洋服があれば...

ところが、世の中おもしろいのは、だからこそ、ひょいと良質なものが、ドレステリアに置いてたりするんです。そういう意味では実店舗で購入するよりも通販が面白いかもしれません。中古品も含めてね。どうしても実店舗ではフロアの限界があって面白みに欠けるんですよ。売れ筋とか押しとか、もう誰かのフィルター通っちゃったものしか置いてないわけですから。そこなんですよね。さらにつまらなくしているわけです。
たとえば、ドレステリアをカードにたとえると、できるだけ沢山の、無差別に集めてきたものを、わあーっと天に向かって放...

だからドレステリアは通販に限るのです。「これ手に入ったからネットに出そう」くらいの、ぼやっとした理由でいいのです。実店舗と違い通販はテキトーなところありますからね。あまりマジメにラインナップしてしまうとドレステリアの長所が活かせないというジレンマがあります。ドレステリアは通販で。これ今後の合い言葉にならないかしら。山と言えば川。ドレステリアと言えば通販。良品と言えば不意をつくと。アホなこと言ってますけど、私はマジメにドレステリア通販説を生ぬるく訴えているのです。だれも聞いちゃいないでしょうけど、...

ふらっと入って、ざーっと見るだけで、「あっ、これいいね」とならないですから。偶然を待っているわけです。釣り人みたいですね。この面白さは釣りだったんですね。釣り竿を投げて水面をじーっと気長に見ているという。浮きが反応して釣り上げてみないことには何が釣れたのかさえ分からないという。下駄かもしれないし、ウツボの可能性もあるし、イルカが釣れているかもしれない。なんでもアリの、ドレステリア海なのです。でも釣り人は待っていた甲斐があるかもしれませんよ。センスのいい良質なドレステリアを手に入れることができるか...